旧奈良監獄の保存及び活用に係る公共施設等運営事業
奈良県奈良市
本事業は、法務省が実施するコンセッション方式のPFI事業で、国の重要文化財に指定された歴史的・学術的価値が高い建築物である「旧奈良監獄」の保存・維持管理を行いながら、文化財ホテルとして上質な宿泊施設を整備し、史料館、地産地消レストランやイベント広場などを整備するものです。
奈良市、奈良県では滞在時間の長期化による日帰り観光からの脱却等が課題とされており、本事業では、貴重な文化遺産を次世代に継承するとともに、新たな観光の拠点として活用、文化遺産と観光施設を一体的に活用することによる交流人口の拡大へ貢献します。
民間企業の出資と併せてMINTO機構が出資することにより、事業の立ち上げ支援を行いました。

事業地 | 奈良県奈良市般若寺18-1,18-4 |
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民間都市再生 整備事業計画認定日 |
令和4年3月25日 |
事業において整備される 公共施設等 |
道路 |
出資会社等 | 旧奈良監獄保存活用株式会社 |
MINTO機構の出資年月日 | 令和4年3月31日 |
出資額 | 1,850百万円 |
出資の形態 | 優先株式の取得 |
MAP
Voice ーお客様の声ー
株式会社星野リゾート
敷地の特徴・選定経緯
旧奈良監獄は、明治政府が監獄の国際標準化を目指して計画し、1908年に完成した、五大監獄の一つで、2017年、重要文化財として指定されました。法務省のプロポーザルを経て、当社は2019年に事業協力企業として認定されました。
プロジェクトの特徴
本プロジェクトは重要文化財を活用し、その収益により耐震改修を行い、維持、保存していくという挑戦的な内容ですが、文化財活用のモデルケースとなる重要なプロジェクトであるという認識のもと、実現にむけた取り組みを進めております。
施設は大きく、宿泊エリアとミュージアムエリアから構成されますが、宿泊施設は、監獄の持つ特徴的な建築や、重要文化財の重厚な雰囲気を最大限活用しながら、ホスピタリティや快適性を備えた上質な宿泊施設とするべく企画を進めており、開業後はインバウンドのお客様も含め多くのエリアのお客様にご宿泊いただける施設を目指してまいります。
ミュージアムエリアは当時の独房をそのまま保存した保存棟、監獄の資料展示等を見学いだき、多くのお客様に立ち寄っていただける奈良エリアの新たな観光拠点を目指しています。エリアには地域の魅力的な食材を楽しんで頂けるレストラン、世界の一流の音楽や演劇、伝統芸能等を催せる屋外イベント広場の整備を予定しており、奈良の文化発信への貢献も期待されます。
支援の内容
MINTO機構様には、貴重な文化遺産を次世代に継承するとともに、活用しながら保存するという挑戦的な事業に対し、早期段階から資金的なご支援を頂くことで、事業推進の後押しを頂いております。その期待に応えられるように今後も企画の検討を進めてまいります。