名古屋テレビ塔全体改修工事
【中部電力MIRAI TOWER】
愛知県名古屋市
名古屋市では、「名古屋駅地区」と「栄地区」を2つの中心核としたまちづくりを推進しています。
名古屋駅地区は複数の大型開発により求心力を強めてきた一方、栄地区の開発は後手になり、再開発や再整備が必要な状況がみられます。そのような中、名古屋市は「栄地区グランドビジョン」を策定し、豊かな公共空間の活用による魅力形成、求心力のあるシンボリックな空間形成と交流機能の強化等の方針を示し、栄地区の魅力向上を目指しています。
本事業は、Park-PFI制度を導入した久屋大通公園の大規模リニューアルに併せてテレビ塔の免震及び改修工事を実施するものです。
塔内には、ハイグレードホテルの整備やプロジェクションマッピングの設備を常設し、塔体のライトアップもすべてフルカラーLED化するなど、魅力アップと併せて集客機能の強化を図り、多くの人が市内外から集う様な賑わい空間を創出するとともに、訪れて楽しいまちづくりを推進することで、地域の活性化が期待されます。
民間企業の出資と併せてMINTO機構が出資することにより、事業の立ち上げ支援を行いました。


事業地 | 愛知県名古屋市 |
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民間誘導施設等 整備事業計画認定日 |
令和2年2月12日 |
事業において整備される 公共施設等 |
広場、デッキ |
出資会社等 | 名古屋テレビ塔株式会社 |
MINTO機構の出資年月日 | 令和2年2月14日 |
出資額 | 100百万円 |
出資の形態 | 優先株式の取得 |
MAP
Voice ーお客様の声ー
名古屋テレビ塔株式会社
名古屋テレビ塔の特徴は都市公園「久屋大通公園」の中にあるため、公園の新たな魅力創出も重要な課題として名古屋市との協議を長年にわたり進めてまいりました。名古屋市でも江戸時代から続いた名古屋の中心街「栄地区」の復活が大きな課題となっていました。このため、名古屋市は2013(平成25)年に栄地区の活性化に向けた「栄地区グランドビジョン」を策定し、公共空間である久屋大通公園の再整備計画を推進する運びとなり、当社による名古屋テレビ塔全体改修工事と連携を図りながら新しい街づくりを進めてまいりました。
当社の全体改修工事は、都市景観や文化財としての価値・機能を確保するために、日本初の工法を開発した免震整備を導入することにより、名古屋テレビ塔は誕生した姿のまま、公園全体からのビスタとして楽しまれています。また、塔内設備も60年を超え、老朽化が進み大規模な全面的な改修工事となりました。今回の全体改修工事は国土交通省の事業認可となり、当社はMINTO機構の「まち再生出資業務」として長期的かつ安定的な資金のご支援により、令和2年9月18日にヒサヤオオドオリパークとともにオープンいたしました。
このオープンと同時に施設名を「MIRAI TOWER」とし、令和3年5月からは中部電力株式会社と未来に向けた地域共生活動の連携を図ることとなり、ネーミングライツ「中部電力 MIRAI TOWER」を導入いたしました。また、令和4年12月には、集約電波鉄塔として国内初の国重要文化財に指定され、貴重な文化財「国民的な財産」として歩むこととなりました。