【霞北埠頭流通センター】
三重県四日市市
四日市港は、石油化学を主とする基礎素材型産業のほか、自動車や重機などの加工組立型産業が背後に数多く立地しており、中部圏の経済と市民生活を支える国際拠点港湾として重要な役割を担っています。
本事業は、同港の港湾機能の拡充を進める一環として、国際コンテナ貨物の取扱いを霞ヶ浦地区に集約するため、コンテナターミナルの隣接地において、コンテナ貨物等の保管機能のほか、日用品の流通加工や集配拠点としての機能をも併せ持った高機能な物流施設を新たに整備するものです。本施設は、津波等の災害発生時の一時避難場所としての機能も有しており、四日市港の物流機能の高度化及び防災機能の向上に貢献します。

事業地 | 三重県四日市市霞二丁目26-1 |
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公共施設等の概要 | 緑地 |
支援の形態 | 共同型都市再構築業務 |
共同事業者 | 霞北埠頭流通センター株式会社 |
事業施工期間 | 平成28年3月(着工)〜平成29年5月(竣工) |
支援年月日 | 平成28年8月30日 |
支援金額 | 10億円 |
Voice ーお客様の声ー
霞北埠頭流通センター株式会社
四日市港の国際コンテナ貨物の取扱機能強化・拡充の一環として、港湾貨物を取扱う日本トランスシティ㈱と伊勢湾倉庫㈱の共同出資会社である当社が整備しました高機能の国際物流センター「霞北埠頭流通センター」は、四日市港の新しい玄関口である霞北埠頭コンテナターミナルの隣接地で平成29年6月に操業を開始しました。
本センターは、東海圏はもとより全国への配送流通センターの機能を有しており、背後圏の産業の発展を支える同港の物流を担う重要な施設となっています。
四日市港では税関X線検査場、勲蒸施設など輸出入手続きに関連した施設が充実していることから、当センターで取り扱う輸出貨物は最短リードタイムでの手配が可能です。また、輸入貨物には付加価値機能を備えた流通加工サービスが提供可能であるなど、幅広いお客様のニーズに対応可能です。
当センターの建設にあたっては、大規模災害時の地域防災に配慮しており、当センターがある霞ヶ浦地区で働く方々数千人の避難に対応するため、耐震性能を備えた事務所棟の屋上に津波時の一時避難場所を設置するとともに、備蓄用品倉庫を設置しています。また、大規模停電時の事業継続にも対応するため自家発電設備を設置しています。
また、屋根全面の太陽光発電パネルの敷設、全照明のLED化、雨水の循環再利用による節水など、環境に配慮した機能を整えております。
その他にも、女性が働きやすい職場づくりを意識し、海を見渡すリフレッシュルームや女性専用のシャワールームを設置しています。
さらには、美しく魅力ある港づくりにも配慮し、新しく完成予定の「臨港道路霞4号幹線道路」からの外観にもこだわり、同道路が完成した暁には、洗練された美しいデザインを臨むことができると思います。
このように、MINTO機構の支援により、国際物流センターが整備され、物流の効率化が実現することで、四日市港における国際コンテナ貨物の更なる取扱い拡大が期待されます。
また、従来型の流通機能のみならず、幅広いお客様のニーズに対応する物流サービスの提供に加え、防災、環境、女性が働きやすい職場づくりなど様々な面に配慮した、21世紀型の港湾物流センターを実現することができました。