なごや歴史まちづくり基金

愛知県名古屋市

ファンドの概要

支援年度 2015年(平成27年)
事業主体 公益財団法人名古屋まちづくり公社
助成対象地域 名古屋市
目的 クラウドファンディングにより広く資金を募り、歴史的建造物の保存活用を図ることにより、身近に歴史が感じられるまちづくりの推進を目的とする。
助成の対象となる主な事業
  • 「歴史的建造物の保存活用(飲食店への改修等)」に関する事業
ファンドの
資金規模
20,000千円(名古屋市10,000千円、機構10,000千円)

【助成対象地域】 名古屋市

【助成対象地域】 名古屋市

【具体的な事業例】

  • 江戸時代からの街並みが残る重伝建の有松で、築100年の空き家をカフェに再生
【具体的な事業例】①
  • 事業者   : 特定非営利活動法人 コンソーシアム有松鳴海絞
  • 事業地   : 名古屋市緑区有松
  • 助成年度  : 平成28年度
  • CF調達額 : 5,066千円
  • ファンド支援: 4,937千円

江戸時代から継承される街並みが残る有松で、築100年以上の歴史的建造物を取り壊し、駐車場にする計画がありましたが、市役所からの要望により建物の利活用を検討、有松絞りのライブラリーカフェとして再生しました。
現在は、観光客と街の人が気軽に立ち寄って集まり、伝統産業「絞り」を通して交流できる場として賑わっています。当該建物は明治から大正時代の日本が豊かな時代に建てられたもので、建物本来の美しい姿を磨き上げています。
更に、名古屋工業大学の学生と共同で日本本来のバランスの良い美しさを現代的なフォルムと融合させ、有松絞を使用した照明や音楽映像などもインテリア計画の中に取り入れ、活きた歴史的建造物のモデルケースとして保存活用できるように設計されました。古くて新しい街、有松にて、官・民・学の連携プロジェクトが行われました。

  • 大正時代の洋館を改修・交流拠点 として活用
【具体的な事業例】②
  • 事業者   : 特定非営利活動法人 堀川まちネット
  • 事業地   : 名古屋市熱田区
  • 助成年度  : 平成29年度
  • CF調達額 : 1,251千円
  • ファンド支援: 1,249千円

大正時代に建てられた旧魚半別邸洋館(名古屋で初期の鉄筋コンクリート住宅)を改修し、イベント等の観光情報をご案内する「宮の駅観光案内所」や「交流サロン」、また、「NPO法人堀川まちネット」の活動拠点として活用されています。
当施設は、東海地域では最古の鉄筋コンクリート構造の建物である可能性があり、名古屋市の「登録地域建造物資産」にも認定されているこの歴史的な価値のある建造物を次世代へ遺していくために、当プロジェクトがスタートしました。
今後、この歴史的建造物を利用しての様々な体験型学習を提供する人、体験したい人を結ぶプラットホームを創ることを目指すとともに、この活動を通じて熱田の魅力、日本の歴史・文化の魅力を伝える「語り手」を増やしていくことで、継続的に熱田の魅力を伝える発信拠点となることが期待されています。

  • 歴史的価値の高い四間道エリアの街並み保存・改修
【具体的な事業例】③
  • 事業者   : ㈱ナゴノダナバンク
  • 事業地   : 名古屋市西区
  • 助成年度  : 平成30年度
  • CF調達額 : 5,020千円
  • ファンド支援: 4,983千円

歴史的価値の高い四間道エリアの街並み保存を目的とし、古くから続く長屋の一部を改修し、マンションや新築の建物では味わえない潤いを感じる住居で生活できる建物に改修しました。
今回のプロジェクトは、四間道エリアの一角にある古民家を解体し駐車場にする計画について、地域住民をはじめ行政からも保存できないかとの声があがり、所有者との話し合いの結果、従前用途である住居として整備。
古くから残る街並みに思い入れを持つ住民と共に、古い建物を改修するだけではなく、人的交流があり、住む人達が愛着を持ち続けられるように街を育てていくことを目的に、その第一歩となる“街を守り・維持していく”ためのプロジェクトとして実施しました。

  • 古民家改修による地域の活動拠点整備
【具体的な事業例】④
  • 事業者   : 特定非営利活動法人KIZURI中小田井
  • 事業地   : 名古屋市西区
  • 助成年度  : 令和3年度
  • CF調達額 : 4,232千円
  • ファンド支援: 4,171千円

中小田井町並み保存地区は、旧岩倉街道沿いに位置し、町家等の歴史的建造物が消えつつある中、歴史的建造物の保存活用が望まれているエリアとなっています。
本事業では、明治29年に建てられた歴史的建造物の民家を、カフェ及び集会所を備えた地域の活動拠点として改修しました。
これまで当地区には拠点となる施設がありませんでしたが、本施設は、町を訪れる人や地元の人に、中小田井の歴史や地域性に触れながら気楽に立ち寄れたり、集まったりすることができる場所として活用されています。併せて、これまであまり知られていなかった、当地区の魅力発信への貢献も期待されています。

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