グリーンアセット等整備支援業務(メザニン支援業務)
■業務の概要
国や市町村が定める特定の区域において行われる環境や防災に配慮した優良な民間都市開発事業に対し、資金(ローン・社債取得)を提供します。
金融機関の提供するシニアローンと事業者等が拠出するエクイティの間に位置し、一般に調達が難しいとされる、いわゆる「ミドルリスク資金」を長期安定的に確保できます。
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・メザニンとは
中2階の意味で、金融機関が従来より主に取り組んできたシニアファイナンス(シニアローン等)よりも返済順位が低く(リスクが高く)、事業者等によって提供されるエクイティとの間に位置するファイナンスの ことです。
・都市再生緊急整備地域とは
国が都市再生の拠点として都市開発事業等を通じて緊急かつ重点的に市街地の整備を推進すべき地域として指定したもの(全国51地域)。都市再生本部のホームページをご参照ください。
・特定都市再生緊急整備地域とは
都市再生緊急整備地域のうち国際競争力強化に資する地域を国が特に指定したもの(全国15地域)。都市再生本部のホームページをご参照ください。
・都市再生整備計画とは
市町村が作成する公共公益施設の整備等に関する計画で、同計画に都市再生整備計画の区域が設定されています。詳細につきましては、各市町村にお問い合わせください。
■支援要件
対象区域 | 特定都市再生緊急整備地域 | 都市再生緊急整備地域 | 都市再生整備計画の区域 |
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事業規模 | 1.0ha以上 ただし、複数の都市開発事業が隣接又は近接して一体的に 行われる場合、個々の事業区域面積は..................0.5ha以上 |
① 三大都市圏の既成市街地等の区域内.....0.5ha以上 ② 三大都市圏の近郊整備地帯等、政令指定都市...0.2ha以上 ③上記①及び②の区域外 .....0.2ha以上 |
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整備要件 | 以下のいずれにも該当すること ①緑地、広場等の公共施設の整備を伴うもの ②防災備蓄倉庫等の防災施設や地下鉄駅と連絡する通路などの都市に居住する人々の利便を増進する施設の整備を伴うもの ③建築環境総合性能評価システム(CASBEE)のSランク以上、又はCASBEEのAランクかつ外国語対応施設整備等を有するもの ④CO2の削減にも配慮したもの ⑤事業区域内において複数(2以上)の用途を整備するもの ⑥事業区域内に多層にわたるオフィスを含む建築物を整備する場合、そのオフィス用途部分の基準階面積が1,000㎡以上であること |
以下のいずれにも該当すること ①左記 ②左記 ③CASBEEのAランク以上のもの ④左記 ⑤左記 |
左記の①及び②に該当すること |
支援対象 | 上記区域・規模要件等を満たし、国土交通大臣の認定を受けた民間都市開発事業に係る次のもの (③及び④は貸付の場合のみ) ① 認定を受けた事業者(専ら、認定事業の施行を目的とする株式会社、合同会社又は特定目的会社) |
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限度額 | ①「公共施設等整備費」又は ②「総事業費の50%」のいずれか少ない額 一定の情報化基盤整備(センサー、ビーコン、画像解析カメラ、制御装置等)を整備する場合及び特定都市再生緊急整備地域で国際競争力強化設備(外国語対応の医療、子育て、教育設備、会議場等)を整備する場合は、その整備費を①に上積みできます。 |
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償還期間 | ① 貸付 20年以内 ② 社債の取得 10年以内 ※ただし、①貸付の場合に、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の3つ星以上を取得し、かつ、その他の環境認証取得状況を踏まえ環境性能が良好な場合には40年以内 |
審査会 | 対象事業選定、支援金利等については、MINTO機構が設置する審査会(学識経験者、金融実務経験者で構成)で審議します。 |